本を読もうとしたきっかけの1つは坊っちゃんでも書いた通りでしたが、とはいえその後どんんどん文学作品を手に取ったかというとそういうわけでもなく・・・。
そんな中、趣味が読書という方と出会い、話を聞いてみると言語学がお好きとのこと。
言語とは手段であってそれ自体に目的意識を持ったことはこれまで無かったのですが、改めて学問として捉えてみると確かに興味が沸きます(研究者の性)。
自分が興味ある言語は何だろうと考えたとき、真っ先に出てきたのがロシア語。
何故ロシアなのかは何処かで語るとして、「ロシア語に興味あるんですよね」と話したら「スラヴ語関係だと黒田さんの本が好きです」とおすすめされたのがきっかけ。(ここでスラヴという単語で返されてちょっとかっこいいと思った。)
本屋さんへ買いに行った際、人生で初めて世界各国の言語コーナー的な棚の前に立ち、とても新鮮な気持ちでした。
基本的に漫画か理工書籍コーナーしか行かなかったので・・・。
当初の目的は”外国語の水曜日”という本だったのですが置いておらず、代わりに手に取ったのがこの”ロシア語の余白の余白”。
ロシア語にまつわるエッセイ集で、著者の黒田先生の軽妙な筆致も相まってスラスラと読むことができ、本当に面白い。
特に英単語からのロシア語を推測するという話で”Revolution”→”Pеволюция”という例を出してくるところがとても好き。
ロシア語を学ぶ上ではとても重要な単語ですからね。
帯に書いてる通り、ロシア語は何も身についていないがそれで良いのだ